ジャニーズ嫌いだった私が“手越担”になるまで

溜まっている想いを吐き出す場が欲しくてはてなブログなんていうものを始めてみたよ。とりあえず記念に私がNEWSの手越祐也くんに夢中になったきっかけを記しとこうと思う。
飽きっぽいのでこれが最初で最後の日記になるかもしれないけど許してね。



私はアイドルがあまり好きではなかった。
当時の私は、アイドルは売れてくると大抵、アーティストぶりたがるようになると思っていた。誰も彼もがアイドルである自分を誇っていないように見えた。(そうじゃない人も勿論沢山いるけど、当時は私はそう思っていた。)
本人が辞めたがっているものに魅力を感じられるはずがないよね。
そんな偏見があった為、男性アイドルの代表であるジャニーズも当然好きじゃなかった。


NEWSが結成された2003年、当時私は高校生だった。
うたばん、HEY!HEY!HEY!ミュージックステーションなどの当時主要だった歌番組は毎週観ていたのでデビューした彼らの姿も必然的によく目にした。
山Pこと山下智久くんは当時既に色々なドラマで活躍していたので知っていたし、金八先生を観ていたのでハセケン(加藤シゲアキくん)ともう一人よく自転車に乗っていた子(当時名前覚えてなかった…役名長澤一寿、増田貴久くん)は顔を知っていたけど、本当にそれ以外は全く知らない子たちばかりだった。

よく司会者からイジられる、ちんちくりんの少年が目に付いた。ダウンタウンに「うまい棒食べてそう」「間違えてスタジオ来ちゃったの?」なんてイジられて困ったようにヘラヘラ笑っている少年、それが手越祐也くんだった。
ダウンタウンがあまりに手越くん手越くん連発するので名前はすぐに覚えたし、名前とキャラクターのインパクトでかなり印象に残った。
どこにでもいそうな少年手越くんと、当時人気絶頂の山Pとのあまりの差に、そしてあまり打ち解けていないのであろうギクシャクとしたグループの空気にすぐに解散しちゃうんじゃ、なーんて余計な心配を他人事ながらした覚えがある。

そう、そんな初々しい少年の姿を見て私は彼のファンに…は残念ながらならなかった。
当時私はバレーボールを夢中で観ていたので彼らを目にする機会はかなり多かったのだが、そのお陰で好きになるどころかむしろ苦手になっていった。
ジャニーズの歌はいいから早く試合を!これから試合するコートでローラースケート転がしてんじゃないよ!と毎回思っていた。(ごめんね)
ここでジャニーズ嫌いが更に加速したといっても過言ではない。


NEWSファンにとっては大きな出来事である活動休止や6人での再始動も残念ながら全て他人事だった。

再び歌番組でよく見かけるようになり、その時何気なく観ていてふと歌がうまいメンバーが一人いるなということに気付いた。どのグループにも1人は歌える子を入れるんだなぁなどと感心した。
特によく印象に残っているのは太陽のナミダ。
出だしの音程が取り辛いのか酷く不安定で聴いていて不安になるほどだったが、その反動でBメロの綺麗な歌声が際立っていると感じた。
そしてその歌声に興味を持ちファンに…なればよかったのだがまたしてもそうはならず、その歌声の持ち主がどのメンバーかも知ることのないまま、月日はまた流れていく。


テレビで彼らを目にする機会はこうやって何度もあったのに、不思議な事に全く興味を持たなかった。
ドラマのマイボス・マイヒーローが大好きで毎週観ていたけど桜なんとかが手越くんだとは知らないし、テゴマスが七夕祭りでHEY!HEY!HEY!に出た時、ファンが全員浴衣を着ていて番協すげー!と思ったことや、画伯が変な絵を描いていてめちゃくちゃ笑ったことも覚えているけど、その画伯が手越くんだとは知らなかった。
ファンになって色々調べて、初めて全ての点が繋がって線になった時の驚きたるや。


そしてその時は突然やってくる。
2009年9月。
大学も休みで家で寝ていたところ、突然の電話に起こされた。
「突然だけど今日空いてる?舞台観にいかない?」
電話の相手はいとこだった。
お友達と舞台を観に行く予定だったが、ドタキャンされてチケットが余ってしまい一緒に行く相手を探しているとのこと。
そう、その舞台こそがDREAM BOYS 2009。私と手越くんの運命の出会いとなるのであった(大袈裟)

いとこ(筋金入りのKAT-TUNの亀梨くんファン)からの舞台のお誘い、正直行くかどうか少し迷った。ジャニーズだし。
まぁでもせっかく誘ってくれたし行ってみるかなんて軽い気持ちで初生ジャニーズ、初現場入りを果たすのである。


劇場についてまず驚いたのは来ているお客さんが普通の方だったこと(コンサートじゃなくて舞台だから当たり前なんだけど)
ジャニヲタってもっとブッ飛んでてもっと怖い生き物だと思っていたのに、へんな格好の人はいないしみんなまともそうに見えた。
私の持っていたジャニヲタ像は偏見だったと反省した(後にコンサートへ行って、そういうブッ飛んでる人もちゃんと存在することに改めて気づくことになるのだがここでは割愛)。

劇場の入り口に掲げられている看板を見ると裸の男子が大きく3人…うーんジャニーズっぽい!
事前にいとこからメインキャストは亀梨くん渋谷くん手越くんの3人だというのは聞いていた。
真ん中の裸の青年亀梨くんはドラマでよく見るし、いとこが昔から彼のファンだった事もあってよく知っていた。
右の裸の青年渋谷くんは昔ドラマに出たりしていた(嵐の二宮くんと加藤あいちゃんのドラマあったよね?)ので知っていた
左の裸の青年は…手越くん?手越くんといえば昔ダウンタウンにいじられてたあの子だよね?はて…?私の記憶にあるちんちくりんの少年はどこにもいなかった。こんな子だったっけ?


看板を一生懸命写メるいとこをあたたかく見守り、亀梨くん生で初めて見るなぁなんてワクワクしながら席に着き開演を待った。(なんだかんだ言ってもミーハー)

そして遂に幕は上がる。


最初はJr.も含めて大勢ステージにいるので誰が誰だかよくわからない状態でただ漠然と観劇していた。
そのまま最後まで亀梨くんが「カズヤ」なのか「ユウヤ」なのかあやふやなままのんびり観劇するつもりだった。

ところが突然私は歌声に驚かされる。

「When I was seventeen〜♪」

(なにこの綺麗過ぎるファルセット…)

(この子が手越くん?こんなに歌える子なんだ…)


桟橋のシーンでは前髪をチョコンと結んだ姿で、悪戯に隠れていた船からバァ!と顔を出し、グチャグチャになった髪をカズヤに直してもらうユウヤ。
カズヤ「おいくつですかぁ?」
ユウヤ「22ちゃい!」

(なにこのかわいい生き物…)

そこからいつの間にか無意識に「ユウヤ」に注目して舞台を観始めていたように思う。


決定的だったのは本編後のショータイム。
3人がそれぞれ舞台とは全く関係なくソロで1曲づつ歌うという謎のコーナーがあって、手越くんは恋のABOをソロアレンジで歌っていた。
椅子を使ったダンスが格好よかった。
そして何よりこんなに激しく踊りながらしかもブレスが難しい曲をよく歌えるな、よく歌うことにチャレンジしたなと驚いた。
(最後のこいよこいよのところは流石にちょっと苦しそうだったけど)

そしてその後3人でミソスープを歌った。
そこで私はミソスープがジャニーズの曲だという事を初めて知った。
テゴマスはWatみたいな新手の音楽ユニットだと思っていてジャニーズだとは微塵も思っていなかったのだ。


舞台が終わり、いとこに感想を聞かれ、
「手越くん、歌上手いね。いいね。気になる」
と言った。
いとこは大喜びで録画してあった音楽番組特番のNEWS出演シーンを見せてくれた。

テレビ画面でまじまじと見ても顔は綺麗で可愛いとは思うが特別にタイプではなかった。でもその歌声に興味がわいた。歌とキャラクターのギャップに興味がわいたのだ。

家に帰ってからyoutubeで動画を色々見た。
今思い出してもこの時が一番楽しかった。多分この楽しさを超えることは今後もないだろうと思う。


そしてそこからは早かった。
最初に買ったのはアルバム「テゴマスのうた」
その後は過去のNEWSのDVDを買って…そうそう、誰キスの舞台挨拶も観に行ったっけ。
テゴマスのあいのツアーでコンサートも初参戦し、あれよあれよと言う間にヲタクの道へとまっしぐらである。



あれからもうすぐ丸6年が経とうとしている。
ジャニーズ嫌いだった私が手越くんを好きになり、手越くんを見ているうちにNEWSというグループにいつの間にか夢中になっていった。あの後起こったグループ内ののあれやこれやに一喜一憂し、それでも離れることなく今日まで来た。
飽きっぽい私がこんなに一途に追っかけてるなんて自分でも不思議に思う。
あの時舞台に誘ってくれたいとこには本当に感謝している。もしあの時誘われていなかったらきっとこんなに楽しい世界を知ることはなかったと思う。


手越くんはインタビュー等でよく、自分はジャニーズである事を誇りに思っていると言う。
私はそれを聞くたび、だから好きになったんだなと納得する。
そして彼がその考えを捨てない限り、私はファンで居続ける事が出来るのだろうなとも。